2021-03-22 第204回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
トドと漁業が共存することが重要であるということで、トド管理基本方針を定め、トドの計画的な捕獲枠の設定を行い、被害軽減のための駆除や、強化刺し網や改良漁具の導入に対する支援を行っているところでございます。この結果、近年のトドによる漁業被害額は減少しておりまして、平成二十五年度が約二十億円でございましたが、令和元年度に約十億円と半減しているところでございます。
トドと漁業が共存することが重要であるということで、トド管理基本方針を定め、トドの計画的な捕獲枠の設定を行い、被害軽減のための駆除や、強化刺し網や改良漁具の導入に対する支援を行っているところでございます。この結果、近年のトドによる漁業被害額は減少しておりまして、平成二十五年度が約二十億円でございましたが、令和元年度に約十億円と半減しているところでございます。
具体的なトド漁業被害対策でございますが、一つは北海道の離島海域におけます駆除活動、もう一つは強化刺し網の実証実験や定置網あるいは底建て網の強化網の導入、三つ目は効果的、効率的な追い払い手法や駆除手法の実証試験といった取組を支援しているところでございます。
このようなトド漁業被害対策といたしましては、北海道の離島海域における駆除活動、あるいは強化刺し網の実証試験や定置網、底建て網の強化網の導入、あるいは一斉に駆除するといったような効果的、効率的な追い払い手法や駆除手法の実証といった取り組みを支援しているところでございます。
トドにつきましては、これまでいろいろな実態把握でありますとか駆除活動、それから、今御指摘の強化刺し網、こういったものをお配りして実証していただく、そのようなことをやってきております。
それから、三点目の漁具被害の軽減対策につきましては、今年度から強化刺し網、これの大規模実証試験を行っているところでございまして、漁業者の方から御希望のある刺し網全てを配付、差し上げることによって実証を行い、トドが網を破るといったようなことの被害が少なくなるように努めてまいりたいと考えております。
また、定置網の中で強化網の導入を支援するということと、それから強化刺し網の開発をやると、こういうことをやってきたところでございます。
平成二十五年度からは、離島と本土で広域的かつ同時にハンターによる駆除を行うことで、トドにいわゆる逃げ場所を与えない、こういった、駆除効果を高める一斉駆除ということを実施いたしまして、この中で本土側にも駆除費用を支援すること、あるいは、漁業者の方々に強化刺し網を実際に使用してもらう大規模な実証実験も行っていく。
それから、平成十三年度からは強化刺し網というものの開発を行い、音や光による追い払いを十四年度から始めて、平成十六年度からは、鉄くい、岩にくいを刺しまして上に上がれないようにするとか、あるいはネットによって上陸を阻止する、こういったようなことも行ってきたわけでございます。
そういう意味では、強化刺し網を使った場合、何回その網を替えたのか、網替えをしたのかということと、要するにどちらがコストパフォーマンスがいいのかという、そういうことだと思うんですけれども、その判断ができるぐらいまで是非改良を進めていただきたいということであります。
強化網のことについて伺いますが、この漁具被害を軽減するために開発してきた強化網でございますけれども、定置網あるいは底建て網の強化網というのは広く漁業者に受け入れられているんですが、強化刺し網というのは、私は浜に行っていい評判は聞いたことがありません。
○大臣政務官(稲津久君) 強化刺し網についての御質問でございますけれども、トドによるこの漁業被害を軽減させるために強化刺し網、これは有効なものと、このように認識をしております。